今週、世界の市場で起きてた「AIって、ちょっと期待を盛りすぎじゃない?」という空気。半導体が世界同時安になって、ビットコインまで巻き込まれて——その話しを、ずっと書いてきたわね。
その同じ揺れが、今週は日本でもとびきり派手な形で噴き出したの。
日本は世界の後を追って遅れて揺れたわけじゃない。アメリカの半導体、ビットコイン、そして日本株が、ほぼ同じタイミングで、同じ「AIへの期待と不安」に振り回された——その一国版が、日経だったってことよ。
日経平均は、たった2日で天国と地獄を見たのよ。
水曜は史上最高値を更新する大暴騰、その翌日の木曜は歴代3位の大暴落。同じ指数とは思えない、ジェットコースターみたいな一週間だった。
今日は、この日本株の乱高下が何だったのか、そしてあたしたちの新NISAに何を意味するのかを整理するわ。今週のAIの物語の、日本版・完結編よ。
何が起きたのか:2日で天国から地獄へ
まず、この信じがたい値動きを時系列で見てちょうだい。
- 6月25日(水):史上最高値を更新。日経平均は前日比3,191円高で、終値72,366円。上げ幅は歴代4位という大暴騰だったの
- 6月26日(木):一転して大暴落。前日比3,005円安(マイナス4.15%)の69,360円。下げ幅は歴代3位。一時は3,700円超下げて、6万9,000円の節目を割り込んだ
水曜に歴代4位の上げ、木曜に歴代3位の下げ。
同じ指数とは思えないわよ。昨日まで「億り人ごっこ」してた人が、翌日には証券口座を開く勇気を失うレベルだったんだから。
週間で見れば1,889円安だけど、その道のりは平坦どころか、絶叫マシンだったってわけ。
なぜ上がって、なぜ落ちたのか
この乱高下、実は今週ずっと書いてきたAIの物語と、ぴったり繋がってるの。
水曜に上がった理由は、マイクロンの決算よ。あの半導体メモリ大手が過去最高の決算を出して、株価が時間外で急騰したでしょ。その好決算で「やっぱりAI最高!」って市場がまた浮かれたの。
でも市場ってね、酔うのは早いけど、酔いが覚めるのはもっと早いのよ。
日本の半導体関連株(キオクシア、アドバンテストなど)に資金がドッと流れ込んで、日経は最高値まで一気に駆け上がった。
木曜に落ちた理由は、3つ重なったの。
一つ、前日に上がりすぎた反動。最高値を更新した直後だから、利益確定の売りが出やすかった。
二つ、アメリカのハイテク株安。アップルが製品値上げを発表して6%超下げるなど、米ハイテクが売られた流れが東京に波及した。
三つ、そして日本固有の事情——ソフトバンクグループの急落。出資先の米OpenAIが、IPO(新規株式公開)を2027年に延期する検討と報じられて、SBGが大きく売られたの。
さらにイランがホルムズ海峡で貨物船を攻撃したという報道も、相場の重しになったわ。
要するに、水曜「AIしか勝たん」、木曜「やっぱり様子見で」。市場の心変わり、彼氏より早いわ。
今週のグローバルな物語が、そっくりそのまま日本株に出たってことなのよ。
📖 関連記事:「AIは一つの大きなバブル?」半導体株が世界同時安|日経8連騰途切れ、あなたの新NISAへの影響
見落とされがちな、もう一つの真実
ここで、ニュースがあまり大きく報じない、でも大事なポイントを一つ。
木曜の3,000円安、数字だけ見ると「全面崩壊」に見えるでしょ。でも、中身を覗くと違うの。
東証プライムの値上がり銘柄数は、辛うじて値下がり銘柄数を上回ってたのよ。
つまり、売られたのは主にAI・半導体関連株で、その裏ではトヨタ、スズキ、三菱UFJ、三井不動産みたいな、出遅れていた割安株や内需株が買われてたの。
お金ってね、人間より浮気が早いのよ。昨日までAIに夢中だったくせに、今日は銀行株に「やっぱり君が一番」とか言い始めるんだから。
これは「一つのテーマから、別の場所へのローテーション」が、日本でも起きてる証拠なのよ。
指数全体は派手に下げたけど、市場の内側では、静かにお金の引っ越しが進んでた。指数の数字だけ見て「日本株オワコン」と思うのは、早とちりなの。
日本への影響
さあ、ここが本題。この日経のジェットコースターが、あたしたちの暮らしと資産に何を意味するか。今週のAIの物語の着地点よ。
新NISA:あなたの口座もジェットコースターに乗ってた
今週、新NISAでオルカンやS&P500、あるいは日経連動の投信を積み立ててる人は、評価額が乱高下したはずよ。
水曜に評価額のスクショを撮って、木曜にはそのスクショをそっと削除した人もいるでしょうね。
でも、ここで思い出してほしいの。あなたが見てた「最高値」も「大暴落」も、たった2日の出来事だってこと。
積立投資は、本来こういう短期の上下を「気にしないで済む」のが最大の強みなの。毎月コツコツ買い続けるスタイルなら、水曜の高値でも木曜の安値でも、淡々と買い場をならしていける。
むしろ木曜に下がったぶん、その日の積立は少し安く買えてる。積立投資って、「ただいまセール開催中です」って市場が勝手に教えてくれる仕組みでもあるのよ。
一喜一憂して売買を繰り返した人より、何もせず積み立て続けた人の方が、こういう週は結果的に強いの。
ニュースの見出しは「最高値!」も「歴代3位の暴落!」も、どっちも刺激的に煽るでしょ。
でも、その見出しに合わせて心臓がドキドキするのは、あなたの資産にとって何の得にもならないの。
むしろ、見出しに釣られて木曜に慌てて売った人が、いちばん損をする。市場が一番喜ぶのは、こういう乱高下で投資家がパニック売買して、手数料を落としてくれることなんだから。
あなたは、その養分にならなくていいのよ。
日本株の「AI依存」という弱点
今回はっきりしたのは、日本株が、もはやAI・半導体株にかなり依存してるという事実ね。
日経平均は、キオクシアやアドバンテストみたいな半導体関連株の影響を、強く受けるようになってる。だから、アメリカのAIへの疑念が出ると、日本株もまるごと揺れる。
「日本株だから、アメリカのAIバブルは関係ない」とは、もう言えないの。
あなたが日経連動の投信を持ってるなら、間接的に、世界のAIの行方に資産を乗せてる、ということを知っておいて。
でも、慌てない。点検するだけ
じゃあどうするか。いつもの結論よ。慌てて何かを売る必要はないの。
市場は毎日「今すぐ何かしろ!」って叫んでくるけど、その声の主は、だいたい手数料を稼ぎたい誰かだったりするのよ。
この一週間の乱高下で分かったのは、AIというテーマが、世界中の市場を一つに繋いでるということ。
アメリカの半導体も、ビットコインも、日本の日経も、同じ「AIへの期待と不安」で一緒に動いてる。だからこそ、自分の資産が「AI一本足」になってないか、点検するいい機会なの。日経連動、S&P500、ハイテク投信……名前は違っても、中身が全部AIなら、それは分散じゃないの。
ラベルだけ違うシャンプーを3本買って、「種類増やしました」って言ってるようなものよ。慌てて売るより、これから積み立てるお金のバランスを、少し見直す。それで十分。
結局ね、市場って毎週ドラマを作るのが仕事なの。問題は、そのドラマのエキストラになるか、観客席からポップコーンを食べて眺めるか、よ。
📖 関連記事:「全部AIに賭けてない?」ビットコイン続落×半導体最高益|お金の引っ越しと、一点集中の怖さ
まとめ:絶叫マシンを安全バーありで乗る
整理するわね。
- 日経平均は2日で乱高下。6/25は3,191円高で史上最高値(歴代4位の上げ)、6/26は3,005円安(歴代3位の下げ)
- 上昇はマイクロン好決算、下落は米ハイテク株安・利益確定・オープンAIのIPO延期報道(SBG急落)
- ただし下落日も値上がり銘柄数は値下がりを上回り、AI・半導体から内需・割安株へのローテーションが進行
- 日本株のAI・半導体依存が鮮明に。日経連動の投信も、間接的に世界のAIの行方に乗っている
- 新NISAの積立勢は、2日の乱高下を気にせず淡々と。資産が「AI一本足」でないか点検を
今週の日本株は、まさに絶叫マシンだったわ。でもね、ジェットコースターが怖いのは、安全バーを外して乗った時だけ。きちんとバーを下ろして乗れば、上がっても下がっても、ちゃんと家に帰れるの。
あたしたちにとっての安全バーは、分散と、淡々とした積立と、慌てない心よ。
指数が天国と地獄を行き来しても、自分の足元の仕組みさえ整ってれば、振り落とされることはないの。
市場は毎週「世界の終わり」と「史上最高」を交互に上映してくる。でもね、その映画、来週にはもう新作に入れ替わってるのよ。
世界は毎週パニックを新発売してくる。でも、あなたまで毎回買わなくていいの。市場は騒ぐのが仕事。あたしたちは、資産を育てるのが仕事。それだけよ。
世界がどう動こうと、自分の足元だけは整える。それだけ。
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※本記事は、日本経済新聞、株探、みんかぶ、ダイヤモンド・ザイ、Yahoo!ファイナンス等の公開情報をもとに構成しています。株価指数は変動が大きいため、最新の水準は各情報源でご確認ください。本記事は特定の銘柄や投資の推奨を目的としたものではありません。


