5月最終週、米国・イスラエル vs イランの停戦交渉、「60日延長合意」って報道で、円買い・ドル売りが進んだ。
5/27 に159円台後半(4月末来高値)まで上昇していたドル円が、合意報道で円買いが進み、5/29 には159.32円まで反落。
5/30、米株3指数全部最高値で5月を締めた。
穏やかなムードだった。
市場、3日平和だとすぐ「今回は違う」って言い始めるのよね。
学習能力、金魚レベルの時ある。
ところが、6月1日(NY時間)。
トランプ大統領、「イラン合意を急ぐつもりはない」と発言。
たった3日で、また態度変化。
そして6月2日 NYドル円、
159.93円まで上昇。
160円突入、目前。
しかも、4月末〜5月上旬には政府・日銀が5兆円規模の円買い介入を行ってる。
160円が「極めて強固な防衛ライン」として意識されてる中、市場はそのラインを試しに行ってる。
外交交渉の連続ドラマ、脚本家、毎日変わる。
Netflixでも、もう少し設定管理してる。
今日はこの話し、整理するわよ。
📖 関連記事 → 米イラン交渉、トランプが譲歩否定|「完全な捏造」発言、株最高値も騰勢失う、原油$88へ急落
ファクト整理:何が起きたか
時系列で見るわよ。
| 日時 | 出来事 |
|---|---|
| 5/27(水 米時間) | 米イラン交渉、ホワイトハウスが「完全な捏造」と否定 |
| 5/28(木 米時間) | アクシオス報道:「60日停戦延長で暫定合意」 |
| 5/29(金 日本時間) | ドル円 159.32円まで下落、円買い進行 |
| 5/30(金 米時間) | 米株3指数全部、最高値で5月を締める |
| 5/31〜6/1(週末) | 合意「難航」のニュアンスに変化 |
| 6/1(月 NY) | トランプ「イラン合意を急ぐつもりはない」発言 |
| 6/2(火 NY昼) | ドル円 159.93円、160円目前 |
| 6/2(火 NY) | 4月の米求人件数、2年ぶり高水準 → ドル買い |
| 6/2(火 NY) | S&P500 7,593.97、NASDAQ 27,145.31 |
たった5営業日で、
「合意」→「難航」→「急がない」
完全にジェットコースター。
しかも、安全バー付いてないタイプ。
個人投資家だけ、毎回ノーヘル。
背景:2026年米イラン戦争の経緯
ここで重要な背景。
5月末からの「停戦交渉」、これ、軽い外交の話しじゃない。
2026年2月28日:米国・イスラエルがイランを攻撃
事実:
- 2026年2月28日、米国とイスラエルがイランへの軍事攻撃を開始
- イランの核施設、軍事指導部、インフラを標的
- イランも報復攻撃
被害(2026年4月停戦時点):
- 米軍死者15名、負傷538名
- イスラエル軍人死者18名、民間人死者28名、負傷8,524名
- イラン側死者:3,468〜6,000人以上(イラン殉教者財団3,468人、HRANA 3,636人、米イスラエル側主張6,000人+)
- うち民間人約1,700人、軍人約1,200人(HRANA集計)
- 最高指導者ハメネイ師、IRGC司令官、国防大臣等、政府高官・司令官52人以上が死亡
- イラン負傷者:15,000〜26,500人
- レバノン死者:1,000〜2,586人
- 戦争全体の死者:6,285〜8,817人以上、負傷者44,511人
- 米イスラエルの経済損失:500億ドル相当
- 開戦初日(2/28)、米軍空爆でイラン・ミナブの小学校(Shajareh Tayyebeh)で165人死亡(多数が小学生)
つまり、5月からの「停戦交渉」は、実際の戦争の停戦交渉。
外交の駆け引きじゃなく、命がかかってる話。
一方市場は、その横で「利下げ何回ですか?」って聞いてる。
資本主義、情緒が二重人格。
5月:停戦交渉が動き始めた
- 5/27:ホワイトハウス「合意は完全な捏造」(一旦否定)
- 5/28:アクシオス報道「60日停戦延長で暫定合意」
- 5/29:円買い進行、ドル円下落
- 5/30:米株3指数最高値、ムード一旦好転
6/1〜6/2:また停滞
- 6/1:トランプ「急がない」発言
- 6/2:ドル円再び160円試す
つまり、「合意は条件次第」というサインを、トランプ大統領が市場に送った形。
トランプ「急がない」発言の意味
6月1日、NY時間。
Bloomberg等の報道:
トランプ米大統領、「イラン合意を急ぐつもりはない」
これ、見出しは軽い印象だけど、市場には大きな影響。
解読
「急がない」 = 「合意は条件次第」
つまり、
- イラン側が米国の要求に応じなければ、合意しない
- 米国は時間的余裕がある
- イラン側の譲歩を待つスタンス
ここで重要なのは、5月末の「60日延長」報道で、市場は楽観に傾いてた。
ところが、トランプ発言で「合意は不確実」と認識される。
→ リスクオフ
→ 「有事のドル買い」復活
→ ドル円が上昇
ドル、世界が不安定になると急に”モテ男ポジション”戻ってくるのよね。
普段は嫌われても、有事になると「やっぱりドルしか勝たん」が発動する。
市場心理の変化
5/29 → 6/2 の動きを見ると、
| 日時 | ドル円 | 市場心理 |
|---|---|---|
| 5/29 | 159.32円 | 停戦期待、円買い |
| 6/2 NY | 159.93円 | 合意難航、ドル買い |
差は0.61円。
数字は小さいけど、「期待」から「警戒」に180度転換。
たった数日で感情反転。
相場、恋愛リアリティショーより情緒不安定。
ドル円160円試す気配、介入警戒水準
ここ、日本人投資家にかなり関係ある。
6/2 NY、159.93円
NY時間昼に「160円に急接近」とみんかぶFXが報道。
要因:
- 4月の米求人件数が予想を上回る
- 米国債利回り上昇 → ドル買い
- 米イラン交渉の停滞 → リスクオフのドル買い
4月末〜5月上旬の介入の記憶
ここ重要:政府・日銀は4月末〜5月上旬に、5兆円規模の円買い介入を実施
経緯:
- 4月29日:ドル円が一時160円を上回る
- 政府・日銀が複数回の為替介入
- 5月6日:155円近辺まで円高進行
- その後、再び円安進展
- 5月中旬以降:160円試す動き
つまり、160円は「政府・日銀の防衛ライン」として強く意識されてる。
でも市場側、「押すなよ?」って言われると押したくなる小学生メンタル。
介入警戒、でも市場は試しに行く
みんかぶFX報道:
「市場は為替介入のリスクを過小評価しているとの声も出ているものの、投資家は慎重ながらも果敢に上値をトライしているようだ」
つまり、「介入あるかも、でも160円試す」。
市場の挑戦的な姿勢。
ヘッジファンド、「介入怖い〜」って言いながら全力で試しに行くの、だいぶ煽り運転。
160円突破 → 介入 → 短期的円高 → でもまた円安方向。
このパターン、ここ数ヶ月繰り返してる。
介入の意味
「介入」って言葉、軽く聞こえるけど、5兆円規模の税金が、為替市場に投入されてる。
これ、資本主義のリアルなコスト。
あたしたちの税金、今日もFX市場で殴り合いしてる。
国家レベルになると、“損切り”の桁もバグる。
米求人件数2年ぶり高水準(6/2発表)
6/2 NY、ドル円上昇のもう1つの要因。
4月の米求人件数(JOLTS)
- 2年ぶり高水準
- 労働市場の底堅さを示唆
ただし:
- 米求人件数は振れが大きく、信頼性にばらつき
- 離職率は市場予想を下回る
- 「労働市場が本当に急速に強まっているなら、自発的離職も増えるはず」
つまり、ヘッドラインの強さ vs 細部の弱さ。
経済指標、最近 “盛れてるプロフィール写真”みたいなの多いのよ。
表紙は強い。でも中身読むと…..
「あれ?」な案件。
市場への影響
利下げ予想に冷や水:
- 2026年3月初旬まで:「年内2回、3.0%程度までの利下げ」予想
- 中東情勢の緊迫化後:利下げ観測後退
- 6/2 求人件数で:むしろ「来年3月までに1回程度の利上げ」織り込み
つまり、ウォーシュ新議長、完全に悩みの種。
ウォーシュ新議長への影響
5月22日、ウォーシュ氏が FRB 議長に就任。
議長交代のインパクト
- パウエル前議長 → ウォーシュ議長
- 6/16-17 FOMC が、ウォーシュ議長就任後の初の本格的政策決定会合
- 市場の注目度、特に高い
ウォーシュ議長の哲学
5/22 就任宣誓式:
「FRBの使命は、物価の安定と最大雇用を促進すること」
「これらの目標を適切に追求すれば、インフレはより低く、成長はより力強く、実質可処分所得はより高くなり、アメリカはより豊かになる」
つまり、「物価の安定」重視のスタンス。
利下げ vs 利上げの綱引き
- 4月の米CPI:前年比+3.8%(インフレ加速)
- 4月の求人件数:2年ぶり高水準(雇用堅調)
- インフレ加速 + 雇用堅調 = 利下げじゃなく利上げ圧力
ただし:
- ウォーシュ議長は本来、利下げ志向との見方も
- FOMC内のタカ派委員:「利下げに慎重姿勢」
- 6/5 米雇用統計が試金石
つまり、新議長、初の本格会合で「データ次第」の判断を迫られる。
就任直後から、いきなり修羅場。
新入社員初日に、会社燃えてるタイプ。
米国市場の反応
6/2 NY、米株の動き。
主要指数(6/2 終値)
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| S&P500 | 7,593.97 | -0.08% |
| NASDAQ | 27,145.31 | +0.22% |
| Dow | 約 +0.5% | 上昇 |
「一進一退」のレンジ相場。
AI需要への期待が相場を支えた一方、
イランを巡る交渉が最終合意に至らない不透明感が重し。
矛盾する2つのシグナル
ここ重要:
「地政学リスク(恐怖)」vs「AI強欲モード」の綱引きが、米株市場で同時進行してる。
具体例:
6/2 NY、ゴールドマン・サックス CEO デビッド・ソロモン氏、CNBC で発言:
「我々は今、恐怖よりも強欲が上回ってる瞬間にいる」
文脈:
- AI 関連企業(OpenAI、Anthropic、SpaceX)の大型 IPO ラッシュへの楽観
- 「流動性は十分、市場が楽観的であり続ける限り」
- 「強欲は恐怖にすぐ変わる可能性ある、でも必ずそうなるわけじゃない」
つまりウォール街、地政学リスクよりAI期待を優先してる証拠。
AI 関連って付くだけで、今の市場だいたい許される空気ある。
“AI”って2文字、令和の打ち出の小槌。
ただし、「恐怖」が突然「強欲」を上回る瞬間もくる。
それが、5/27 のような展開。
市場、自分でも何感じてるか分かってない状態。
不安なのに強気。
買ってるのに怖い。
今の市場、深夜2時のネット通販テンション。
で、日本のあなたに関係あるの?
「米イラン交渉とドル円、それあたしに関係あるの?」
判断材料5項目。
1. ドル円160円突破で、何が変わる?
ドル円160円突破の影響:
輸入物価の上昇:
- 原油(日本は約9割を輸入)
- 食料品(小麦、トウモロコシ、大豆等)
- 電気・ガス代
生活への影響:
- スーパーの値段がさらに上がる
- 旅行が高くなる(海外)
- 輸入品全般
気づいたら、オリーブオイルが高級ブランド化してるのよ。
円安、”じわじわ生活を削るタイプ”だから厄介。
新NISAで米株インデックス持ってる人:
- 円建てリターン、円安で増加
- ただし、為替リスクは両刃の剣
2. 介入リスクどう見る?
政府・日銀の介入:
- 4月末〜5月上旬:5兆円規模実施
- 160円が「防衛ライン」として意識
- でも、介入してもまた円安に戻る
つまり、
短期的な円高 → 中期的にまた円安
のパターン。
長期的には、日米金利差が縮まらない限り、円安基調継続。
3. 米株、AIラリー継続するか?
ゴールドマン CEO「強欲モード」発言:
- 市場は今、AI期待でかなり強気
- でも「強欲はいつか恐怖に変わる」
今のウォール街、「AIならPER見なくていい」空気ちょっと出てる。
バブルって、だいたい”今回は革命だから違う”から始まるのよね。
📖 関連記事 → 「Sell in May」完全敗北の5月|NASDAQ +8%、Dell +33%、ウォール街、”夏休み返上”でAIに課金中
4. 6月の重要イベント、リスク管理
6月の重要イベント(時系列):
| 日時 | イベント | 注目度 |
|---|---|---|
| 6/5(金) | 米雇用統計(5月分) | ★★★ |
| 6/12(金) | SpaceX IPO、上場予定 | ★★★ |
| 6/16-17 | FOMC(ウォーシュ初の本格会合) | ★★★ |
| 6/24 | マイクロン Q3 決算 | ★★ |
それぞれが、為替・株価を大きく動かす可能性。
📖 関連記事 → SpaceX、史上最大IPOへ|「宇宙×AI」融合、早期投資家の桁違いリターン
5. 戦争と市場、両方を見る
ここ大切:
5月からの「停戦交渉」は、実際の戦争の停戦の話
- 2/28 米国・イスラエルがイラン攻撃開始
- 米軍死者15名、負傷538名
- イスラエル民間人死者28名
市場の動きだけ見てると、ジェットコースター。
でも、実際は人が亡くなっている、戦争の話し。
経済ニュースとして冷静に見るけど、その重さは忘れちゃダメ。
今後の注目点
短期(数日〜数週間):
- ドル円160円突破 or 介入か
- 6/5 米雇用統計、ウォーシュ初の試金石
- 米イラン停戦交渉の進展
中期(半年〜1年):
- 6/16-17 FOMC、ウォーシュ議長の政策方針
- 米イラン戦争の本格停戦 or 再燃
- AI ラリーの持続性
長期(1-2年):
- 日米金利差の推移
- 中東情勢の最終決着
- 米国のインフレと景気のバランス
締め
5月最終週、「60日停戦延長合意」の報道で、市場は一旦楽観に傾いた。
そして6月2日、トランプ大統領の一言で、また態度変化。
「急ぐつもりはない」
これだけで、
- ドル円は160円目前
- 市場は「合意難航」を織り込み
- 介入リスクが急浮上
外交交渉、SNS で「彼氏できた」「やっぱ別れた」を24時間で繰り返すレベル
市場、そのたびに全力で感情移入して、翌日には記憶失ってる。
ただし、これ実際の戦争の停戦交渉。
軽い駆け引きじゃない。
命がかかってる話し。
経済ニュースとして見るけど、その重さは頭に置いておく。
そして、市場は市場で、AIラリーで強欲モード継続中。
ゴールドマン CEO「強欲が恐怖を上回ってる」発言は、
「今、買い時」を意味するのか、
「いつか恐怖に変わる前兆」を意味するのか。
両方の可能性がある。
市場って、いつも「期待」と「警戒」の間を行ったり来たりする。
だから結局、他人の絶叫より、自分のキャッシュフロー守った人が最後に残るのよね。
世界は毎日騒がしい。
でも、積立設定だけは黙って働く。
資本主義、そこだけ妙に誠実。
世界がどう動こうと、自分の足元だけは整える。それだけ。
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※本記事は、Bloomberg、CNBC、Reuters、日本経済新聞、みんかぶ FX、ソニー銀行、みずほ銀行、Wikipedia 等の報道・公開情報をもとに構成しています。


