5/25 :「合意間近!」
5/28 :「完全な捏造!」
国際情勢が TikTok の恋愛アカウントくらい情緒不安定。
もう、国家間交渉なのか、カップルの駆け引きなのか分からないのよ。
3日で全部ひっくり返った。
トランプ政権、もはや情報の高速回転寿司。
「合意間近」
「やっぱ違う」
「攻撃再開も」
「でも交渉継続」
次から次へ皿が流れてくる。しかも全部、”本日のおすすめ”。
市場もたぶん、もう醤油つけるの疲れてる。
ただ、市場は冷静だった。S&P500、最高値更新したけど、伸びは+0.02%。止まった、でも崩れなかった。
そして原油は、-5.55% でガッツリ下落。
人類が情緒で動いてる横で、市場だけが「で、結局キャッシュフローどうなるの?」って顔してる。
まず、5/27(米時間)のファクト
トランプ大統領、ホワイトハウス閣議の場で発言:
「ホルムズ海峡は、すべての国に開かれてなきゃいけない。誰も支配しない」
そして、重要なのがこれ:
イラン国営テレビが報じてた「米イラン合意 MoU 草案」について、ホワイトハウスが X で投稿:
「これはイラン管理下メディアの報道で、真実ではない。MoU は完全な捏造だ。イラン国営メディアの内容を信じてはいけない。FACTS MATTER」
報じられてた合意案の中身:
- イランがホルムズ海峡の商業航行を1ヶ月以内に戦前レベルに完全再開
- 米国がイラン周辺から軍を撤退
- 制裁解除
- ホルムズ海峡の管理はイランとオマーン
これを「そんな案は存在しない」って一蹴。
しかも、トランプは PBS News とのインタビューで追加発言:
「イランは合意したがってる。でも、まだ満足できる内容じゃない」
合意間近どころか、不満発言。
最近の国際ニュース、”速報”じゃなくて”連続ドラマ”なのよ。しかも脚本家、毎日変わる。
3日で何が起きたか時系列
5/24(土、米時間):
- ルビオ米国務長官「ホルムズ海峡について、良い知らせがあるかも」発言
- インド訪問先で記者団に
5/25(日、日本時間):
- 前の記事で「米イラン、合意間近」記事公開
- 当時のムード:合意期待
5/26(火、米時間):
- トランプ「合意は largely negotiated(ほぼ交渉済み)」と発言
- 米市場:S&P500最高値更新、NASDAQ最高値更新
- 楽観ムードガッツリ
5/27(水、米時間):
- イラン国営テレビ、合意 MoU 草案を報道
- 原油、Brent が $96 下抜けで一時下落
- ホワイトハウス X 投稿「完全な捏造」
- トランプ閣議発言「ホルムズで譲歩しない」
- イラン革命防衛隊「対応の準備はできている」と反応
- 市場:最高値更新したものの、伸びは止まる
- 原油:終値 $88.68、-5.55%
3日で、「合意間近」から「攻撃再開モード」へ。
トランプ交渉術って、「まず市場を揺らし、あとから意味を変える」が基本戦略なのよね。
📖 関連記事 → 米イラン、合意間近|ホルムズ海峡再開なら、ガソリンも電気代も
米イランの食い違い、何が問題か
イラン側の主張:
- ホルムズ海峡は イランとオマーンの管理下(Fars news agency 報道)
- 制裁解除と引き換えに、商業航行を1ヶ月以内に戦前レベルに復活
- 米軍はイラン周辺から撤退
米国側の主張:
- ホルムズ海峡は 誰の支配下にもない、全世界に開かれる
- 核プログラムの解決が先
- 米軍撤退の話は出ていない
- 制裁解除はしない
つまり、
「ホルムズの主権、誰が握る?」
ここで完全に意見が割れてる。
これ、メンツの問題でもある。
イラン:「あたしの庭、勝手に通すな」
アメリカ:「世界の海、誰のものでもない」
両方とも、譲れない理由がある。
原油って、ただのエネルギー価格じゃないの。“人類の不安指数” なのよ。
5/27 の -5.55% は、「合意が進む」っていう希望でいったん下がったけど、「捏造」発言後、また上昇方向に揺れ戻し。
つまり、原油市場は 3時間ごとに気分変わる。
市場の反応:冷静でも騰勢は止まった
5/27 の米国市場:
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| Dow | 50,644.28 | +182.60ポイント(+0.36%、最高値更新) |
| S&P500 | 7,520.36 | +0.02%(最高値更新だが伸び止まる) |
| NASDAQ | 26,674.73 | +0.07% |
| WTI原油 | $88.68/バレル | -5.55%(急落) |
ここ、面白い。
Dowは最高値更新したのに、S&P500とNASDAQの伸びは止まった。
なぜか?
- Dow = 製造業・金融が多い → 米イラン緊張で恩恵小
- S&P500 / NASDAQ = テック多い → AI銘柄が天井圏で頭打ち
そして、原油の -5.55%急落 は、Iran 国営メディアが「1ヶ月以内にホルムズ海峡商業航行をプレ戦争レベルに戻す」と報道したから。
ホワイトハウスが「捏造」って言ってるそのイラン国営メディアの報道で、原油が下がってる。
つまり市場、4者が4つの違う声を聞いてる:
アメリカ:「捏造です」
イラン:「合意進んでます」
原油:「まぁ下がっとくか」
株:「とりあえず動かないでおきますね」
市場、完全に “4人で別の Netflix 観てる家族” 。
会話、一切噛み合ってない。
📖 関連記事 → 米消費者信頼感指数 5月93.1で低下|S&P500最高値の裏で2/3が節約モード
トランプ流の交渉術、何度目?
これ、トランプ大統領の常套パターン。
過去の流れ:
- 強気発言(「合意間近」「ディール完成寸前」)
- 市場反応(株上昇、原油下落)
- 相手国がレベル感の違う回答
- トランプ「不満」発言
- 強気→脅し(「攻撃再開」「関税」)
- 相手国の譲歩 or 交渉決裂
このパターン、
- 2018年:北朝鮮
- 2020年:米中貿易戦争
- 2025年:ウクライナ交渉
- 2026年:米イラン
「不満」発言、トランプの交渉スタイルの定番ムーブ。
ただし注意:
これ、「ハッタリ」か「本気」か、毎回読みづらい。
市場も学習して、最近は強気発言を真に受けず、譲歩発言も「次にどう転ぶか」を見てから動く。
だから5/27 は、株が最高値更新したのに伸びは0.02% っていう、「動かない動き」になった。
で、日本のあなたに関係あるの?
「米イラン交渉、24時間で空気変わった。でも、それあたしに関係あるの?」
判断材料5項目。
1. ガソリン代、これからどう動く?
原油 -5.55% は短期的に良いニュース。
ただし、「完全な捏造」発言の影響で、これから揺れる可能性大。
合意進展 → 原油下落 → ガソリン代↓
合意決裂 → 原油上昇 → ガソリン代↑
短期的には、ガソリン代は 揺れ続ける前提 で予算組む。
2. 電気代、まだ天井ある
電気代は原油より、LNG・石炭・電力会社の燃料調達タイミングで動く。
即時には影響なし、3-6ヶ月遅れで反映。
つまり、
今安くなっても、家の電気代はまだ高いまま。
重要な認識。
3. ドル円158円、揺れる余地
地政学リスク = ドル買い(リスクオフ)
地政学リスク後退 = 円買い(リスクオン)
合意間近 → 円高方向
合意決裂 → 円安方向
158円から、どっちに振れるかは、ニュース次第。
4. 米株、最高値だけど踊らない
S&P500、NASDAQ、最高値更新だけど、伸びは止まった。
これは、「買い疲れ」のサイン。
新規でガッツリ買う材料がない。かと言って、ガッツリ売る理由もない。
つまり、横ばい局面に入りつつある。
5月の積立、淡々と続ける。余裕資金で買い増し、慎重に。
5. AI銘柄集中リスク、改めて
5/27 の Dow vs S&P500 / NASDAQ の動き、「AI銘柄が天井圏にいる」 ことを示してる。
NVIDIA、Microsoft、Apple、Alphabet、Meta、Tesla、Broadcom 等、S&P500 構成比 32% のテック株が伸びなければ、指数は動かない。
つまり、市場は 「AI 一本足打法」リスク を抱えてる。
📖 関連記事 → NVIDIA決算、配当25倍 + 自社株買い$800億|でも市場が静かに不安なワケ
今後の注目点
短期(数日〜数週間):
- ホワイトハウスとイラン側の追加発言
- ルビオ国務長官の動き
- 原油価格のボラティリティ
- ホルムズ海峡の実際の通航状況
中期(半年〜1年):
- 米イラン合意の最終的な着地(または決裂)
- 米軍のイラン周辺再展開の可能性
- 原油市場の構造変化
長期(1-2年):
- イランの核開発、最終的な決着
- ホルムズ海峡の長期的な航行ルール
- 中東の地政学全体の再編
締め——通知ONの人類
5/25:「合意間近!」
5/27:「完全な捏造!」
5/28:「攻撃再開も!」
…人類、通知ONにしたまま世界情勢見るの、そろそろ身体に悪い。
正直、世界情勢を全部追うの、もう無理なのよ。
人類の脳みそ、本来マンモス追いかける仕様だから。
でも市場は、そんな人類を横目に、今日も淡々と値段をつけてる。
冷静なのか、感情が死んでるのか、もう分からないのよ。
だから、
- 日々の速報に振り回されない
- 3-6ヶ月の大きな流れを見る
- 自分の生活に直結する数字だけ追う(ガソリン代、電気代、米株)
これくらいの距離感が、健全。
世界がどう動こうと、自分の足元だけは整える。それだけ。
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※本記事は、Bloomberg、CNBC、Reuters、Washington Times、Al Jazeera、The Week、Times of Israel、日本経済新聞、JETRO 等の報道・公開情報をもとに構成しています。


