新NISA始めようとして、eMAXIS Slim、SBI・V、楽天・プラス見た瞬間。
こうならない?
「え、全部同じじゃね?」
もうね、名前が違うだけで、中身ほぼ”低コスト界のクローン戦争”。
しかも全員、「業界最低水準」って言ってる。
日本のインデックス界隈、全員ミシュラン取りたがってるラーメン屋状態。
正直、ほぼ同じよ。小数点以下、第3位の戦い。
でも、その「ほぼ」の部分に、ガッツリ違いがある。
今日は、ファクトベースで徹底解剖するよ。
まず、ファクトベース:3シリーズの正体
eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)
運用会社:三菱UFJアセットマネジメント
設定:2017年〜
コンセプト:「業界最低水準の運用コストを目指す」
特徴:
- 純資産総額が圧倒的(オルカン約12兆円、S&P500も約11.4兆円)
- 主要ネット証券ほぼ全てで購入可能
- 「信託報酬引き下げ競争」の主要プレイヤー
新NISA民の圧倒的人気1位。
SBI・V(SBI・バンガード)
運用会社:SBI アセットマネジメント
設定:2019年〜
コンセプト:「バンガード ETF 連動の低コストファンド」
特徴:
- 米国の Vanguard ETF(VOO、VTI 等)を中身に持つ「ファンド・オブ・ファンズ」
- 純資産総額 約2.9兆円
- バンガードのブランド力
- 主にSBI証券で購入推奨(他社でも買えるけど、SBI証券が手数料・利便性で有利)
SBI証券ユーザーの定番。
楽天・プラス
運用会社:楽天投信投資顧問
設定:2023年10月(新しい)
コンセプト:「業界最低水準、機動的に信託報酬引き下げ」
特徴:
- 全6本のインデックスファンド
- シリーズ合計純資産2兆円超(2026年4月時点)
- 楽天証券専売(他社では買えない)
- 楽天ポイント還元・楽天カード積立と相性最高
楽天経済圏ユーザーの新定番。
信託報酬で比較(小数点以下の戦い)
ここ、ガッツリ重要だけど、ガッツリ小さい。
S&P500 連動の信託報酬
| 商品 | 信託報酬 |
|---|---|
| 楽天・プラス・S&P500 | 0.077% |
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0814%以下 |
| SBI・V・S&P500 | 0.0938% |
差は最大で 0.0168%
100万円投資した場合、年間:
- 楽天・プラス:770円
- eMAXIS Slim:814円
- SBI・V:938円
差額は年 168円。
年168円差。
つまり、コンビニでお茶1本我慢する。レベルの戦い。
投資界隈、時々0.01%で宗教戦争始まるけど、冷静に考えて。
あなたの Amazon 無駄買いの方が、たぶん遥かに資産破壊してる。
ただし、長期で積立すると、話は少し変わる。
具体的な数字は、後の「で、現実的にどっちが得?」セクションで一気に整理するわね。
オルカン(全世界株式)の信託報酬
| 商品 | 信託報酬 |
|---|---|
| 楽天・プラス・オールカントリー | 0.0561% |
| eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% |
ここも誤差。
運用方式の違い:直接運用 vs ETF経由
実は、3シリーズで「中身の作り方」が違う。
eMAXIS Slim:直接運用
S&P500 を構成する 500銘柄を、ファンドが直接買って保有。
シンプル、追跡誤差が小さい。
SBI・V:ETF 経由(ファンド・オブ・ファンズ)
米国上場の Vanguard ETF(VOO 等)を買って、それを通じて S&P500 に投資。
「ETFを間接的に持ってる」構造。
楽天・プラス:直接運用
楽天投信投資顧問が直接 500銘柄を運用。
eMAXIS Slim と同じ方式。
で、何が違うの?
理論的には、SBI・V の方が「ETFの経費率」が間に挟まる構造。
ただ、現実的にはリターン差はほぼなし。
理論的には、SBI・V の方が「ETF の経費率」が間に挟まる構造。ただ、現実的にはリターン差はほぼなし。
VOO(バンガード ETF)自体の経費率が 0.03% と激安だから、2段階構造でもコスト負担はほぼゼロ。
つまり、運用方式の違いは、信託報酬の差にすでに反映されてるって理解で OK。
純資産総額で比較:行列の心理
| 商品 | 純資産総額 |
|---|---|
| eMAXIS Slim オルカン | 約12兆円 |
| eMAXIS Slim S&P500 | 約11.4兆円(2026年5月時点、10兆円突破は2026年1月) |
| SBI・V・S&P500 | 約2.9兆円(2026年5月時点) |
| 楽天・プラスシリーズ全体 | 約2兆円(2026年4月時点) |
eMAXIS Slim、もはや「みんな持ってるから安心」の域なのよ。
S&P500 連動だけで 11.4兆円。これ、国内公募投資信託で初の10兆円突破(2026年1月)っていう異次元の数字。
日本人、本当に”行列”好き。
ディズニーも、タピオカも、オルカンも。
ただ、投資で行列ができるの、実はそんな悪い話じゃない。
純資産デカいと、運用会社も簡単には雑に扱えないから。
楽天・プラスは「設定3年弱で2兆円」って、ガッツリ急成長してる。これ、楽天経済圏の動員力の証明。
取扱証券会社:買える場所が違う
| シリーズ | 主要取扱証券 |
|---|---|
| eMAXIS Slim | SBI、楽天、マネックス、auカブコム、松井、ほぼ全部 |
| SBI・V | SBI、楽天(一部)、マネックス(一部)、ただし SBIが主力 |
| 楽天・プラス | 楽天証券専売(他社では買えない) |
これ、重要。
楽天・プラスは楽天証券でしか買えない。
逆に言うと、楽天証券ユーザーじゃないなら、楽天・プラスは選択肢から外れる。
クレカ積立ポイント還元:もう一つの戦場
ここで、もう一つ大きな話。
カードのポイント還元、重要なのよ。
日本人、資本主義に飼い慣らされすぎて、「投資してる」のか「ポイント集めてる」のか、時々もう分からなくなってる。
でも実際、積立してる場合、ポイント還元率の差で、長期では地味な差が出る。
資本主義、地味にいやらしい。
主要証券会社のクレカ積立ポイント還元
| 証券会社 | カード | 還元率 |
|---|---|---|
| SBI証券 | 三井住友カード(NL) | 0.5%(条件付き) |
| SBI証券 | 三井住友カード ゴールド(NL) | 1.0%(条件付き) |
| SBI証券 | 三井住友プラチナプリファード | 最大3.0% |
| 楽天証券 | 楽天カード(一般) | 0.5% |
| 楽天証券 | 楽天ゴールドカード | 0.75% |
| マネックス証券 | マネックスカード/dカード | 1.1%(月5万円以下) |
あたしも三井住友カード(NL)派。
コンビニとマクドナルドで Vポイント効くのと、SBI証券のクレカ積立で毎月ポイント貯まるから、日常使いと投資のシナジーで選んでる。
楽天市場ヘビーユーザーなら、楽天カード×楽天証券の方が経済圏で強い。あなたの「普段の買い物経済圏」が、最適解の答え。
ただし、複雑な条件あり
三井住友カード(NL)・ゴールド(NL)、年会費無料・低額って言われるけど、罠あり。
三井住友カード(NL)の場合:
- 入会初年度:無条件で0.5%還元
- 2年目以降:前年度カード利用10万円以上で0.5%、10万円未満は0%(還元なし)
三井住友ゴールド(NL)の場合:
- 入会初年度:無条件で1.0%還元
- 2年目以降:前年度100万円以上で1.0%、10万円以上100万円未満で0.75%、10万円未満で0%
つまり、「カード作って積立だけする」 → 2年目から還元0%。
普段の買い物にも使わないと、ポイントもらえなくなる。
しかも、クレカ積立額は「カード利用額」のカウント対象外。
「年間100万円使えって言われても、積立で年120万円じゃダメなのか?」
ダメ。
クレカ積立分は「投資」扱い、買い物扱いじゃない。だから、別途100万円分は「日常の買い物」で使う必要ある。
カード会社、巧妙。
でも罠の裏には、メリットもある
三井住友ゴールド(NL) の場合:
- 年間100万円利用 = 翌年以降の年会費永年無料
- さらに、年間100万円利用ボーナスで10,000ptもらえる
これを「家計の集約」として使えば強い。
プラチナプリファードの場合:
- 年会費33,000円
- でも積立3%還元は強い
- ハイスペック家計向け
で、楽天はどうなの?
楽天カード(一般):0.5%還元、年会費無料、シンプル。
楽天ゴールドカード:0.75%、年会費2,200円。
楽天の強みは、楽天市場でのポイント還元と組み合わせ。
楽天市場ヘビーユーザーなら、トータルで Vポイント勢に勝つこと、普通にある。
ただし、ポイント還元率は変更される(実際、楽天は2022年に引き下げあり)。永遠の最適解はない。
で、現実的にどっちが得?
ここまでの数字を、現実の組み合わせで比較する。
ただし、まず注意:
月10万円積立は、つみたて投資枠の上限。
実際は、月1万円から始める人、月3万円コツコツの人、月5万円が精一杯の人、それぞれ。
家計事情で積立額は変わる。
ここでは、一般カード同士とゴールドカード同士、それぞれで比較する。
パターンA:一般カード同士(月10万円積立、30年、リターン年7%)
| 選択肢 | 信託報酬 | 最終資産 | ポイント還元 | 30年ポイント | 合計(1pt=1円換算) |
|---|---|---|---|---|---|
| 楽天証券 × 楽天・プラス × 楽天カード | 0.077% | 1億2,047万円 | 0.5%(無条件) | 18万pt | 約1億2,065万円相当 |
| SBI証券 × eMAXIS Slim × 三井住友(NL) | 0.0814% | 1億2,038万円 | 0.5%(前年10万円以上) | 18万pt | 約1億2,056万円相当 |
| SBI証券 × SBI・V × 三井住友(NL) | 0.0938% | 1億2,012万円 | 0.5%(前年10万円以上) | 18万pt | 約1億2,030万円相当 |
結論:楽天証券×楽天・プラス が、約9万円勝つ
しかも、楽天カードは無条件で 0.5%。三井住友(NL)は「前年10万円以上カード利用」の条件あり、達成できないと0%。
一般カード勝負なら、楽天が安定して強い。
パターンB:ゴールド同士(月10万円積立、30年、リターン年7%)
| 選択肢 | 信託報酬 | 最終資産 | ポイント還元 | 30年ポイント | 合計(1pt=1円換算) |
|---|---|---|---|---|---|
| 楽天証券 × 楽天・プラス × 楽天ゴールド | 0.077% | 1億2,047万円 | 0.75% | 27万pt | 約1億2,074万円相当 |
| SBI証券 × eMAXIS Slim × 三井住友ゴールド | 0.0814% | 1億2,038万円 | 1.0%(前年100万円以上) | 36万pt | 約1億2,074万円相当 |
結論:ほぼ同じ(差はほぼゼロ)
ただし、重要な違い:
- 楽天ゴールド:年会費2,200円、還元率は無条件0.75%
- 三井住友ゴールド(NL):年会費5,500円(前年100万円利用で永年無料)、還元率1.0%は前年100万円以上利用が条件
つまり、
「年100万円、三井住友カードで日常使い」できる家計 → 三井住友ゴールド × eMAXIS Slim(年会費実質無料、還元1.0%)
「年100万円達成は厳しい」 → 楽天ゴールド × 楽天・プラス(年会費2,200円、無条件0.75%)
ライフスタイルで明確に分かれる。
で、積立額が小さいと?(月3万円、30年)
積立額が小さくなると、組み合わせの差はガッツリ小さくなる。
月3万円、一般カード同士:
| 選択肢 | 合計(1pt=1円換算) |
|---|---|
| 楽天証券 × 楽天・プラス × 楽天カード | 約3,619万円相当 |
| SBI証券 × eMAXIS Slim × 三井住友(NL) | 約3,617万円相当 |
差:約2万円
月1万円スタートなら、もう誤差レベル。
つまり、
月1-3万円スタートなら、組み合わせの差はほぼ気にしなくていい
最初の数年は、「とにかく始める」が最優先。
差を気にするより、続けることが大事。
結論
- 一般カード勝負:楽天が安定(無条件で0.5%)
- ゴールド勝負:ほぼ同点、年間カード利用額次第
- 積立額が小さい人:組み合わせの差は気にしなくていい
つまり、
「あなたが普段使ってる経済圏」と「年間カード利用額」
この2つを軸に選ぶ。
結局どれ買えばいいの?
身もふたもなく整理する。
SBI証券ユーザーの最適解
- 信託報酬最重視 → SBI・V・S&P500
- 純資産規模・実績重視 → eMAXIS Slim
- クレカ積立メイン → 三井住友カードゴールド(NL)で eMAXIS Slim
楽天証券ユーザーの最適解
- 信託報酬最安 → 楽天・プラス・S&P500
- 純資産・実績重視 → eMAXIS Slim
- 楽天ポイント最大化 → 楽天カードで楽天・プラス
マネックス証券ユーザーの最適解
- eMAXIS Slim(楽天・プラスは買えない、SBI・V も主力じゃない)
- マネックスカード/dカードで 1.1%還元
「3社全部使う」って人へ
初心者の頃って、SBI、楽天、マネックス、全部開設したくなるのよ。
“最適解”探し始まるから。
でもその結果、
- ID忘れる
- パスワード飛ぶ
- 2段階認証で発狂
- どこに何置いたかわからない
が始まる。
投資以前に、ログイン管理で人生削られる案件。
メイン1社、サブ1社くらいに絞った方が、精神衛生上も健全。
結論的な事実
eMAXIS Slim は、どの証券会社ユーザーでも安牌。
楽天・プラスは、楽天証券ユーザー専用の最適解。
SBI・V は、SBI証券ユーザーの選択肢の1つ。
「迷ったら eMAXIS Slim」が、業界の暗黙の合言葉になってる理由は、これ。
ただし、本質はもっとシンプル:
「あなたが普段使ってる経済圏」で選ぶ。
楽天市場ヘビーユーザー → 楽天証券 × 楽天・プラス
コンビニ・マック派、三井住友カード使ってる → SBI証券 × eMAXIS Slim
マネックスカード使ってる → マネックス証券 × eMAXIS Slim
「信託報酬の最安」を孤立して追いかけるより、「経済圏×証券会社×シリーズ」の組み合わせで考える。
長期で見ると、結局これが効く。
📖 関連記事 → [投資信託って結局なに?|新NISA時代に押さえる仕組み・コスト・選び方の基本]
で、日本のあなたに関係あるの?
判断材料5項目。
1. 既にメイン証券会社、決まってる?
決まってるなら、その証券会社で買える最安シリーズを選ぶ。
- SBI証券:eMAXIS Slim or SBI・V
- 楽天証券:eMAXIS Slim or 楽天・プラス
- マネックス:eMAXIS Slim
複数証券会社使う必要、基本ない。
2. クレカ積立、する? しない?
する → ポイント還元率高い証券会社の最適解を選ぶ
しない → 信託報酬最安のシリーズを選ぶ
3. 「楽天経済圏」「Vポイント経済圏」、どっち?
楽天市場・楽天モバイル使ってる → 楽天証券
Olive・三井住友カード使ってる → SBI証券
経済圏のシナジーを取りに行く。
4. 月いくら積立できる?
- 月1-3万円スタート → 組み合わせの差は気にしなくていい、続けることが最優先
- 月5-10万円フル活用 → 組み合わせ選びが効いてくる
5. 「ブランド」と「実績」、どっち重視?
実績重視 → eMAXIS Slim(圧倒的)
新しい挑戦者 → 楽天・プラス
バンガード好き → SBI・V
今後の注目点
短期(数ヶ月):
- 信託報酬引き下げ競争(楽天 vs eMAXIS Slim の小数点戦争)
- クレカ積立ポイント還元率の変更
中期(半年〜1年):
- 楽天・プラスシリーズの純資産推移
- SBI・V の新商品ラインナップ拡大
長期(1-2年):
- インデックスファンドの信託報酬下限(理論上どこまで下げられるか)
- 新興運用会社の参入
締め——人間の怠惰とメンタル管理ゲーム
投資って、「最強の商品探し」に見えるけど、
実際は、「自分が続けられる仕組み作り」の方が遥かに重要なのよ。
人間、暴落すると、IQ3になるから。
だから、
- 見やすい
- ポイント貯まる
- 普段使ってる
- ログイン面倒じゃない
こういう”生活との相性”の方が、長期投資では強い。
投資って、数学だけじゃないの。
人間の怠惰とメンタル管理ゲームでもあるから。
そして、月1万円から始める人、月10万円フル活用の人、どっちも正解。
「いくら積立できるか」より、「何年続けられるか」
これが、長期投資の本当の勝負どころ。
世界がどう動こうと、自分の足元だけは整える。それだけ。
Stay Smart. Stay Fabulous. そして、暴落時に変な YouTube 見ないこと。
あれ、大体メンタル破壊しに来るから。
📚 もっと深く知りたい人向け
インデックス投資の本質を、深掘りしてる本:
📖 投資商品編シリーズ →
- [投資信託って結局なに?|新NISA時代に押さえる仕組み・コスト・選び方の基本]
- [投資信託シリーズ徹底比較|eMAXIS Slim、SBI・V、楽天・プラスの違いと選び方](本記事)
- [ETFって結局なに?|投資信託と「双子」だけど、性格は別]
- [レバレッジ型って結局なに?|「倍率リターン」の罠]
📖 関連記事 →
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※本記事は、三菱UFJアセットマネジメント、SBI証券、楽天証券、楽天投信投資顧問、日本経済新聞、Morningstar 等の公開情報をもとに構成しています。


